横浜家系ラーメンの人気店として松戸で常連も多かったじゃん家が2018年3月に閉店しました。この記事を書いている1年後の現在でもラーメン好きの間ではよく話題にあがります。当然、再開を望む声も多いです。
今回、惜しまれて閉店した横浜家系ラーメンじゃん家の閉店理由なども踏まえてまとめました。
ラーメンは味だけではなく心地よい場所としての価値
じゃん家の味と言えば家系ラーメンというジャンルでもあっさり気味の仕上げに定評がありました。醤油のみならず塩ベースのラーメンもあり、あっさりながらも適度なコクがある味わいにファンも多かったです。さらに、ラーメンの味以上にあの店内環境がとても心地のいい場でした。
サービス、気遣いが素晴らしい
店主とおばちゃんがつくる、ラーメン提供の場がとても心地がいい場としてありました。これは、ただ常連だけが風を吹かせている感じとは違います。常連が多いながらも、所見のお客さんにも丁寧に接する姿勢を忘れませんでした。
このような場面に遭遇した事もありました。年配の女性が1人で来店され、食券販売機の前で購入しようとしていました。ここまでは普通のケースですよね。
ここで店主が足早にかけつけて、自分の店のラーメンについてやさしく伝えていました。家系ラーメンというジャンルで油分濃いめであると。年配の女性にとってのイメージはやさしい昔ながらの味のラーメンを求めてきたようでした。認識させてくれた感謝を述べて、購入することなく出て行きました。
このケース、お客の側から説明を求められたのではありません。様子を見て、買わずに帰ってしまうかもしれないのに実に丁寧に対応していました。たまたま、中で食べていたのですが見ていた側が感動しました。
おばちゃんと共に細かい気遣いがうれしい
じゃん家のおばちゃんも有名でした。数回通っているお客のオーダーをかなりの数覚えていました。味濃いめ、固めなど家系はカスタマイズしてくれるのが特徴です。これらを覚えていてくれるのはとてもうれしいサービスですよね。
わからない時も「たぶん〇〇だったかな？」という形でさわやかに聞いていました。他にも子供連れのお客に不二家の棒付きキャンディーや取り皿など、その他ここでは書ききれないくらい細かいサービスもありました。
ラーメン店の居心地を超えている、おもてなしの形であったと今でも思い出します。
ラーメンもサイドメニューも安定した味 塩味が特にお勧め
ラーメンも塩が特に美味しかったです。あっさりながらコクがあるという特色があって、とても味わいやすかったです。生姜（紅ではない原色）や辛味、ニンニクの卓上トッピングもよかったです。特にニンニクは緑色のペースト状に変わってから臭い残りが減る、理想の形でした。
ランチタイムはライス無料、お替りも自由であったのも人気でした。スープやのり、ニンニクなどとご飯を食べる時間は幸せでしたね。ビールを注文するとチャーシューのちょっとしたつまみも付いてきてサービスのよさがありましたね。
じゃん家閉店の理由は
お客さんの入りもよく、常連がついていて繁盛しているお店でありましたが閉店したじゃん家。なぜ閉店したのでしょうか。話聞くところでは従業員確保が難しいという問題でした。
アルバイト定着の問題
じゃん家のおばちゃんが退職されるとの事でした。後任としてアルバイトの方も何人か見かけましたが、継続される方はいなかった様子です。
始めは誰もがあのような素晴らしい接客にたどりつけないのは当然です。しかし、昨今の人手不足と言われる状況はこういう所に出てしまうのかと思います。私自身も飲食店で働いた経験がある為、わかりますが暑さや気苦労も多い職場です。
よきお店が永遠と続くとは限らない
定期的に通っていた時は特に、いつまでも続いてほしいと思っていました。8年も続いていたからには10年、20年愛されるお店で続いていくだろうと思っていました。
閉店のお知らせにはかなりビックリしました。最終日の300食100円は日程的にも訪問できない事がわかっていたので、定価で閉店前にも何度も伺いました。1年たってもあの味が思い出されます。
その後、じゃん家跡地は兎に角グループのお店（店名：蝙蝠 こちらも現在休業中）に変わりました。あの場所、元は兎に角創業の地との事でした。
さらに、じゃん家の店主は兎に角守谷店にいたという噂も聞きます。もしラーメン業界に携わっているのならば松戸で復帰される事を願っています。たぶん、当時のお客さんが大勢来ると思います。
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