閉店した名店 オニオン&トマト麺ポパイは松戸の大ヒットラーメン店となりそうな味だった

トマトラーメン 閉店した名店
松戸ラーメン探検隊

松戸の人気店フクフクの2号店としてスタート

2010年8月オープンという、もう少しで10年近く前の話となりますが、松戸で人気店の長浜ラーメンフクフクに2号店があったことをご存知でしょうか?

みのり台からラーメン街道と言われる湯楽の里へ向かう通り上でみのり台から徒歩5分くらいの立地にありました。人気ラーメン店の貴生や楽山担々麺(現・成都担々麺)さらに平成の終わりと共に閉店してしまうむさし野よりもかなりみのり台駅から近い位置にありました。

始めは長浜ラーメンフクフクでおなじみの本格とんこつラーメンとつけ麺も提供するお店として安定したおいしさで提供していました。その後、リニューアルされ同店主にてオニオン&トマト麺 ポパイとしてスタイルを変えていきます。

スタイル変えを行った後でもオニオンラーメンやオニオントマトラーメン共に美味しかったです。今でも思い出す味ですからね。今回、消えた名店としてオニオン&トマト麺ポパイについて様々な角度からお届けします。

トマトラーメンだけどまとまり感のあったポパイの味

トマトラーメンと聞くと、トマトのビジュアルと酸味のイメージから女性向きのあっさり上品な味わいで男性のしっかり食べたいという方には敬遠される向きがありますね。

しかし、オニオン&トマト麺ポパイのトマトラーメンはフクフク直伝のとんこつスープをベースとしたトマトラーメンの為、しっかり味でかつ奥深いスープでした。

トマトの酸味という尖った部分はうまくスープと融合していましたね。正直、トマトラーメンは都心を中心にこの時期流行りもありましたが、酸味のイメージが強く敬遠していました。ただ、オニオン&トマト麺ポパイのトマトラーメンを試してからはとても好むようになった事を覚えています。

価格もリーズナブルな設定

トマトラーメンと聞くと凝っている為、価格も4桁台に平気で乗ってしまうような印象もありました。しかし、オニオン&トマト麺ポパイではオニオンラーメンで650円、オニオントマトラーメン680円と当時でも通常価格帯での営業です。

特段トッピングが高額である訳でもなく、店内も新装されたカウンターからテーブル中心の広々設計まで工夫されていた覚えがあります。なぜもっと爆発的な人気が出なかったのだろうと思う部分もあります。

おいしさがあったラーメン店がなぜ閉店したか

フクフク2号店の時期からオニオン&トマト麺ポパイとなってからも何度も通いました。当時は今以上にいろいろな松戸のラーメン店で食べ歩いていましたが、それでも週1,2の頻度で仕事帰りを軸に訪問していました。

美味しいラーメン店なのですが確かにお客さんの入りが少なかったです。私自身、松戸駅前のフクフク(当時は現在駐輪場となっている現店舗から松戸二郎を挟んで逆側の場所)で案内を見た記憶があるので正規店としてスタートされたのでしょう。

こちらはオニオン&トマト麺ポパイの店主を見ればわかります。店主自身、松戸店のフクフクに入られてアシスタントからメキメキと力をつけていたことを覚えています。当時松戸店にもよく行っていた為、麺上げをすぐに任されるようになるなど実力者なのだと見ていました。

その後に2号店からオニオン&トマト麺ポパイの店主として腕を振るわれていました。ここまでバックグラウンドがそろっていてなぜ閉店となったか、お客側目線から迫ってみたいと思います。

駐車場ゼロが厳しかった

オニオン&トマト麺ポパイで食べている時にたびたび駐車場はどこかと聞きにくるお客さんを見かけました。ただ、駐車場はないお店なのです。

みのり台周辺の立地からコインパーキングも少なく、月極駐車場もなかなか見かけない場所です。駐車場の手配も大変な場だという事は理解できます。

しかし、あれだけ頻繁に駐車場を求める声があるというのはなんとか解決してほしい所でした。例えば近くのラーメン店ではみちる屋の駐車場も決して広いとは言えませんが駐車場があるため選択肢になるという方も多いと思います。

駅から確かに近いのですが、あの通り沿いは車で来る方がコアユーザーと見るべきです。少数からでも駐車場を完備してとにかく1回食べてもらうという姿勢であればもっと行列ができるような人気店になっていたと思われます。

腕のあったマスターのラーメンをまた食べたく思う

ただ、私自身何度も通っていて思った事はラーメンの味に関してはとてもよかったという事です。つけ麺もフクフクのスープをつけ麺にアレンジするとこうなるのかと感心するくらいよく、一時こちらのつけ麺がお気に入りであった時期もあります。

あれだけ腕のいいラーメン店主であったので、閉店後はフクフク松戸店でお姿を見るかなとも思いましたが見かけなくなりました。ただ、またどこかでおいしいラーメンをつくれる腕を振るっている事だと思います。

ぜひ、また店主のラーメンに出会えたらなあとふと思い出し、10年近くたった現在からでも記録しておきたくなりました。

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